薬の副作用は医者のせいではない

どんな薬でも、添付文書を見れば、副作用が細かい字でびっしり何行、あるいは数ページにわたって書き込まれています。薬には副作用がつきものです。

たまたま処方してもらった薬で副作用かもしれない症状があったとしても、それは処方した医師の責任とは言えません。では、どうしたらいいか。

多くの患者さんは薬の副作用かもしれないと思っても、医師に話すのをためらうようです。せっかく処方してくれたのに、副作用だなんていったら悪いのではないか、と。そして自分の判断で薬を飲むのをやめたり、ひどい場合は、他の医療機関を受診したり。どちらも良くないやり方です。

こんな時は、処方した医師に、薬を服用したらこんな症状が出た、と正直に伝えてください。「申し訳ないんですけど・・・」などの枕言葉は一切不要です。だって、医者が悪いわけではないのですから。

その申告を受けた医者は、症状と経過から、病気による症状なのか、副作用なのかを判断します。(もちろん、どちらなのか簡単には判断できない場合もあります。)その上で、薬の効果と副作用を天秤にかけて「この薬はやめて別の薬に変えましょう」とか、「このくらいの症状だったらもう少し続けて効果を見てみましょう。」などと言ってくれるはずです。

万が一、「この薬を飲んだらこんな症状が出ました」といったとたんに怒り出す医者がいたとすれば、すぐその医者はやめたほうがいいでしょう。現代においてそんな医者はほとんどいないと思いますが。