専門外のことには全く関心がない医者が多い

自分の専門領域のことにはプライドをかけて真剣に取り組みますが、専門領域外のことには全く無関心な医者が多いのは事実です。たとえば血圧の専門医が、細かな薬の組み合わせで芸術的に1mmHg単位の血圧の調整をしていて、大きな癌が進行するのを見逃していたなどということはざらにあります。この医師にとっては、自分は血圧の治療を任されていたのであって、癌のことは知らない、ということなのです。大病院の専門科を受診する患者さんは、「大病院に見てもらっているから大丈夫」、ではなく、その専門の病気についてのみ治療してもらっている、という意識を持ってください。いい悪いでなく、残念ながらこれが現状です。